FlowerRose
「保健室での事…聞いちゃったんだ…」
「あ…」
あたしはカイと言い争っていた時の事を思い出した
「ゴメン…聞くつもりはなかったんだけど…」
「ううん、いいよ…気にしないで修人」
あたしは修人に微笑み掛けた
「それで…大丈夫だったのか?あの後…」
「あ…それは…」
あたしは返事が出来なかった
「…そっか…」
重苦しい空気が二人を包む
「…なあ、英子?言いたい事があるんだけど…」
「言いたい事?」
「うん 真剣な話なんだけど…」
修人があたしに向き合った
「…俺さ、英子の悲しい顔とか…見たくないんだ…なんて言うか…その…俺、英子を幸せにする…毎日笑わせてやる―だから…俺と付き合って下さい」
もしも―
もしも、神様が居るならば―
どうかこの恋に終止符を打って下さい―
そして私の中の“恋愛感情”を―
消して下さい―