お腹が空きました。
「あ、ハブだ。ハブ酒って美味しいんですかね?飲んだ事ないなー。あ、おっきいカエル。知ってます?カエルの足って鳥肉の味するらしいですよ。」
「…お前、爬虫類ゾーンでは食う事から離れろ。」
ゾッとしながら杉崎は胃を軽く押さえた。
◆
「なるほど。だから電車だったんですね。」
紗耶は目の前に出された綺麗なお酒にうんうん、と納得した。
夕暮れの動物園を後にし、帰るのかと思っていたら杉崎が案内してくれたのはお洒落なバーだった。
「素敵な所ですね。」
キラキラ輝くボトルがカウンター向こうの壁一面を埋め尽くし、ライトアップされているのをみて紗耶は杉崎に言った。
「ありがとうございます。」
カウンターの向こうからバーテンダーが頭を下げる。