お腹が空きました。
とりあえず、もう一回送ってみるか…。
紗耶はなんとか昼食を食べ切り、あいかわらず静かな携帯をもう一度手に取って画面をタッチしてみる。
…ホントの本当に、誤解ですからね。
そう念入りに否定し、よし、とボタンを押す。
機械はあっさり送信完了の画面になり、そのあっさり加減が何故か更に紗耶の顔色を曇らせた。
「…。」
紗耶はパンパンと自分の頬を叩き、気合いを入れ直す。
とにかく、今は仕事だ、仕事。
前の問題が起こった時も感じた、杉崎という上司の大きさ。
あの引き締まった空気は今はない。
今杉崎さんいないんだから、その分更に頑張らないと!
返信の事は今は忘れようと、紗耶は自分のディスクに向かいながら背筋を伸ばし直した。