お腹が空きました。
牛野もそれなりに驚いたらしい。
少々目を見開きながら受話器を耳にあてて外線3番を押した。
「もしもし、…ああ、うん、…あぁ…」
紗耶は書類を拾いながら聞き耳を立てる。
え、…え、海外から?フランスからなの?
あぁ…じゃあな。と案外早く牛野は電話を切り、しばらく右手をあごにあてて考える素振りをした後、席を外した。
…き
「(気になるーーー…っ)」
紗耶は挙動不審になりながらもなんとかパソコンにかじりつく。
内容が気になりすぎる。
今すぐ牛野を追いかけていきたい衝動を抑え、次の書類に手を伸ばしていると。
「(…!)」
ブーブーと震える携帯に牛野の名前が表示された。
紗耶は急いで画面をタップする。
そのメールの内容に、紗耶は驚愕した。
『杉崎の母親が向こうで行方不明になったから帰国が伸びるって。』
…ゆ、行方不…っ!!?