複雑な感情、365日。
昇降口に入ったところで
涼香にクラス表を渡し、
自分の名前を探す。
「遠藤遠藤…っと、あった」
「私見つかんない~。
いーなーあ行」
「えぇヤだよ。
何でもかんでも早いじゃん」
「あった!6組!」
軽く無視られたことに無視して
「あたしも」
とだけ返しておく。
「どこかな?」
「あたし多分一番前…」
「いーなー私背ちっちゃいのに
『ひ』で後ろだし」
「はは」
軽く笑って1階にある1年6組に
―――2人一緒に足を踏み入れた