複雑な感情、365日。


あたしは母親を追い出した高橋と
並んで歩いていた。

「あれでも39だから」

「嘘つかないでよ先生」

「マジだって!」

熱くなってる先生もいい。

「じゃあ先生、
ほんとに彼女居ないんですね?」

あたしは勇気を出して聞いた。

「ああ」

安心。
あたしは子供だし先生大人だから
付き合えないのわかってるけど
まだ安心。

「っじゃあさ、好きな人も?」

「・・・・・・」


あれ、何で黙るの?
この沈黙の間、不安が募る。

「・・・・・・いる」

え?

そんな・・・


「――――――ここに」


――――――っっ
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