†危険な男†〜甘く苦い恋心〜Ⅱ


ーー…




「そろそろ、帰るね」




「……あぁ」




脱がされた服を着て、ブーツを履いた。




まだ体に残る気怠さが、さっきまでの行為を思い出させる。




「また、明日来るね。無理しないで…ね」




「あぁ。ありがとうな」




廉は優しく微笑み、ベッドに体を預けた。




病室を出ると、あたしは足早に病院を出た。




タクシーに乗り込み、住所を運転手に告げる。





















ーー…




ガチャ…




部屋に戻ると、暗い部屋の中に立ち尽くす。



< 138 / 179 >

この作品をシェア

pagetop