淫らな眠りへの誘い
彼と彼らと
朝・・家を出るといつも通りセイくんが家の塀にもたれている。
黙っていればかっこいいのに・・
と思って見とれていたら
「美桜・・おはよう・・はじめては痛かった?
もしかしてもう気持ち良くなった?ねえ、ちゃんと歩ける?」
矢継ぎ早に聞いてくる・・これじゃあ女子でしょ
「大丈夫です」
で・・なぜ知ってるの?大ちゃんと会ったの?
「ねぇ、セイくん・・あの何で知ってるの?大ちゃんに会ったの?」
恐る恐る彼に聞いてみる・・
彼はにやっと笑って
「会ったよ、ここ僕のジョギングコースだからね。彼にも言っといたけど
今まで通りに接するよ・・いいね美桜・・
送り迎えもするし・・
弁当と夕飯もよろしくね、一人増えるだけだからいいよね」
私はうれしくなって
「うん、大丈夫」
大ちゃんと元通りになれたからってセイくんと気まずくなりたくない
セイくんだって私の保護者のような人だもの・・
セイくんがじっと私を見る
まだ何かあるの?
「美桜・・ちゃんと鏡、見た?ここに・・
あ~あ・・ここにもこの状況だと僕だと思われるでしょ・・
タートルネックのセーターでも着てきてよ・・
まったく見境ないんだから・・」
って指さし点検しながらぶつぶつ言っている
私はしょうがないからタートルネックの薄手のシャツを着た。
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