淫らな眠りへの誘い
じっと自分を見る視線に気づいた添島が俺を怪訝な顔で見る
お前・・女を美桜一人にしても男と関係したらダメだからな
僕に惚れるなよ・・
全く見境無いんだから・・
大地はどこまで野獣なんだ・・僕はお尻はまだ童貞だから注意しなきゃな
しっかり誤解までしてる・・
「お・・俺は男に興味はないから・・女は美桜だけだから・・」
しっかり否定したのに・・
本当だろうなあ?と怪しんでる・・
あ~あ・・とため息付いてたら・・
冗談だよ・・僕は男にもモテるから分かるよ・・
そのけがあるかどうかは・・からかって悪かったよ・・
添島も俺と同じで一時期来るものは拒まずという生活をしていたそうだ・・
理由は違うみたいだが・・
そして得た結論は・・やっぱり虚しいということだけ・・
でもそれも経験したから分かること・・無駄じゃなかったよ
と言った。こんなこと言うのも俺の気持ちを考えたからだろうか・・

俺は添島をここ数日で大事な友達だと思うようになった。
それは一生付き合っていけるような・・
彼もそうだと思う・・隠しておくべき秘密を俺たちに話してくれた・・

青が俺たちを繋げてくれた不思議な縁で・・

そして添島は男の俺でもドキリとする妖艶な微笑みで言った。
僕はお前に最高のプレゼントをするよ・・
それは・・今は・・秘密だけどね・・ふふふ
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