幸せまでの距離
翌朝の星崎家。
メイはまだメグルの家にいるので帰 宅していない。
専門学校は休みだが、ミズキの通う 大学は通常通り講義がある。
「メイがいないと、部屋の中がガラ ンとして見えるわね」
母・菜月は、玄関先で学校に行くミ ズキを見送った。
「そうだね。同じ家なはずなのに、 一人いないだけで違って見えるよ。
今頃メグルちゃんと朝ご飯食べてる んじゃないかな。
講義終わったら、メイにメールして みるね」
行ってきますの挨拶で菜月と別れ、 ミズキは外に出た。
桃色の木々と空が鮮やかな季節。
春は何もかもが優しい色をしてい る。
遠目にある桜並木の堤防を目に入れ た途端、新入生ではないミズキも、 去年の入学式で感じた新鮮な気持ち や感情を思い起こした。
“メイ、寂しくて夜泣いたりしな かったかな?”
昨夜久しぶりに一人で寝たら、ベッ ドの中がものすごく広く感じた。
普段はメイと一緒に眠っているの で、物理的な大きさではない。
ミズキは、いつの間にかこんなにも メイことを気にしている自分に笑み がもれた。
「本当に家族になれたのだ」と、実 感する瞬間。
だが、そんな和やかな気分は、他人 の言動でいとも簡単に壊されてしま う。
メイはまだメグルの家にいるので帰 宅していない。
専門学校は休みだが、ミズキの通う 大学は通常通り講義がある。
「メイがいないと、部屋の中がガラ ンとして見えるわね」
母・菜月は、玄関先で学校に行くミ ズキを見送った。
「そうだね。同じ家なはずなのに、 一人いないだけで違って見えるよ。
今頃メグルちゃんと朝ご飯食べてる んじゃないかな。
講義終わったら、メイにメールして みるね」
行ってきますの挨拶で菜月と別れ、 ミズキは外に出た。
桃色の木々と空が鮮やかな季節。
春は何もかもが優しい色をしてい る。
遠目にある桜並木の堤防を目に入れ た途端、新入生ではないミズキも、 去年の入学式で感じた新鮮な気持ち や感情を思い起こした。
“メイ、寂しくて夜泣いたりしな かったかな?”
昨夜久しぶりに一人で寝たら、ベッ ドの中がものすごく広く感じた。
普段はメイと一緒に眠っているの で、物理的な大きさではない。
ミズキは、いつの間にかこんなにも メイことを気にしている自分に笑み がもれた。
「本当に家族になれたのだ」と、実 感する瞬間。
だが、そんな和やかな気分は、他人 の言動でいとも簡単に壊されてしま う。