幸せまでの距離
本来のカナデは、いつまでも同じ ことにこだわらない性格らしい。
トウマの事は複雑過ぎたので別だ が、
「メイちゃん謝ってくれたし、私 のつらさ分かってくれたもん。
それで充分!
もう、気が済んだ」
と、あっけらかんと言い放った。
メイはそれに答えるように、
「そういうヤツ、好きだよ」
と、さっぱりした口調で返す。
その後二人は、2限目の授業に参 加した。
他の学生たちは、親しくなってい るメイとカナデを遠巻きに見て、
「あの二人、いつの間にあんなに 仲良くなったの?」
と、驚いていた。
今までは敵対していた二人だか ら、そんな反応をされるのも当然 かもしれない。
これまで二人と同じ教室で授業を 受けてきた学生達は、彼女らがい つ険悪な雰囲気になるか分からず 内心冷や汗をかいていたが、これ からはそういうこともなくなるだ ろう。
二人の関係が改善したことは、教 室内の雰囲気を良くすることにも つながったのである。