君の涙にキスを ~燐&蓮編~
その日の、緊急招集は騒然となった。


ある一族が反旗を翻したのもそうだけど

なんてったって、優がマジでカッコ良かった。


真っ白なドレスを身に纏い、現れた優。

皆を前に、堂々と

「人間もヴァンパイアも関係ない。
 あの人間は監視対象ではなく、私の大切な友人。
 その友人を傷つけるものは誰であろうと許さない!
 異議を唱える者はいつでも掛って来なさい。私が相手をします。」

凛とした声が響き渡り、皆が息をのむのが分かった。


そうだ。人間もヴァンパイアも関係ない。

好きになった相手が、たまたま人間だっただけ。

ありがとう、優。

優が俺の主で、良かった。


その場はなんとか収まり、解散となった。

そして俺は澪の小父さんを捜し、城の小部屋に来て貰った。





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