君の涙にキスを ~燐&蓮編~
「あいつは?あいつ、泣いてなかったか」

「泣いてたよ。けど、最後は笑ってくれた。」

「・・・。」

あ、もう俺の声聞こえてない。

蓮は何かを考える様にずっと黙ったままだった。

「じゃぁ、蓮。後で・・・」


別れ際に蓮が声を掛けてきた。

「なぁ、燐。」

「ん?」

「澪は・・・いや、何でもない。」

あ、初めて澪の事、名前で呼んだ。

蓮は気付いてないみたいだけど・・・。



さぁて、この後は緊急招集。

何が起きるか分からない。優が、同胞達にどう言うのかも。


そのあとは―――――

どう言おうかなぁ。
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