テディベアの彼女
…?

幹斉が門を開いて、広がるはずの世界。

でも、また扉が見えるんですが?


「…幹斉、10メートル先に門が見える。」


おかしい。

さっき門は開けたはず。


「お前、開けてみろよ。」


笑いをこらえたような顔で言われた。

だって門の中に門って…


よくわからなかったけど、
言われたとおり、素直に門に手をかけた。

幹斉は軽々と開けてたけど、
それなりには重そうな扉。

絶対に開けてやる!という強い気持ちをもって、扉に手をかける。

そのまま全体重をかけて、扉を開けようとした。

瞬間、


すっ


「へ?!」


身体が扉をすり抜けた…?

気合い入れて体重をかけていたために、勢いのまま、
べちゃ、という嫌な音を立てて転んだ。


「ぶ…はははははっ」


お腹を抱えて爆笑している幹斉が、転んだ私の横に立った。
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