テディベアの彼女
「…。」


とりあえず無言を貫く。


「隠しても無駄だよ、陰陽師だからね。
陰陽師のかけた術くらい簡単に見破れる。」


「…。」


またも無言でいると、有人さんはつまらなそうな顔をした。


「まぁいいよ。時間は沢山あるからね。」


「…。」


またも無言を貫こうとする私に痺れを切らしたのか、
有人さんはいきなり立ち上がって、私との距離を縮めたかと思うと、左手で私を押し倒し、
そのまま右手で心臓の辺りを指差した。


「君にかけられた術、今すぐ解いて昇天させることもできるんだよ?」


…え?

そうしたら、私はもうあの人に会えないの?


「さぁ答えてよ。」


ごくり、と生唾を飲む。

幹斉、私はどうしたらいい?



「君はナニモノ?」


私は、ただの中学生で。

でも、

今の私は、


「私は…」



私は、ナニモノなんだろう。
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