テディベアの彼女




「あ、れ…?」


気づけば布団の上で寝ていた。

「幹斉、」


右側には幹斉がいて、


何が、あったの

どうして、私はあんなところにいたの


そう、こちらをみてくる彼に目で聞いてみた。

すると何故か幹斉はそれがわかったのか、説明しはじめた。


「ごめん。この家ほどお前みたいな半端な存在が否定される場所はないのに、俺が油断したせいで術が弱まったんだ。

…あのままだったら、川の周りを彷徨いてる妖怪たちに襲われてた。

もうこんな事がないように、術を強くかけ直していくから。」


淡々とした声で説明をしている。が

その実、手に力が入りすぎて真っ白になってる。


ねぇ、心配してくれたの?幹斉。

私は、あなたを信じていいんだよね?


"陰陽師だから"


どうしても、有人さんが言っていたあの言葉が頭から抜けない。



…ごめん、幹斉。

本当は怖いけど、私明日有人さんの所に行くよ。

聞きたいの。

その言葉の意味も

過去に何があったのかも

全部。





たとえ幹斉を裏切ることになっても。
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