テディベアの彼女
「…手伝います。」
思考の間に準備は整った。
掛けた声に対しての返答はない。
みんなそれだけ集中しているということだ。
頭を振って思考を無にして、しっかり気合いを入れてから一度深呼吸し、唱えられている真言に混ざる。
禊ぎをして正装になったからか、力がさらに研ぎ澄まされ、より清廉なものになっているのを感じた。
さて、ここからは自分との戦いだ…。
応援が来るまでは軽い休憩のみで休みなしだろう。
…一体それまで何時間かかるのか。
考えただけで鬱になる。
――僕がまもるよ!
ああ、そうだった。
――綾ちゃんが怖い思いをしないように、僕が妖を倒して綾ちゃんまもるよ!
そうだ、そうだよ。
――絶対つよくなって、僕がお姉ちゃんをまもる。やくそく!
…そうだよ、
僕が綾ちゃんをまもるんだよ。
ぶわっ、と髪が揺れる。
力が湧いてくるような感じがした。
…でも、足りない。
あいつなら、あいつならきっと――…。