テディベアの彼女
次の日、僕は学校を休んだ。
理由はもちろん、妖を弱らせるために陰陽師として働かなければならないからだ。
一方で綾ちゃんは、これが最後かもしれないから、と幹斉くんに言われ、2人で学校に行った。
2人とももう覚悟はしてると言うことだ。
「覚悟できてないのは僕だけ…かな。」
嫌な予感が消えない。
頭のどこかでずっと警鐘が鳴り続けてる。
幹斉くんに取られるのは嫌で、綾ちゃんがいなくなるのはもっと嫌なのに、
今の僕にはまもれるだけの力がない。
お願いだから、幹斉くん。
君に頼むしかないんだ。
そう思ってるのは僕だけじゃないと思う。
多分ここにいる人間はみんな、どこかで幹斉くんを頼ってる。
その嫌な予感が当たることのないように、幹斉くんに全てを背負わせないように
交代しながら必死に弱らせているけれど。
そしてその日の夜に、一族は決断を下した。
―――妖を綾に移す。
◆ ◆ ◆
「本当はもっと時間があったんだよ。
でも、こんなに早く決まったのには理由がある。」