テディベアの彼女
「有人さんは、病院のそばにある学校に通っていたことがありますよね?」


もう、テディベアに憑くことでこの世にどうにか留まるので精一杯だ。

当然、短かった髪も、目の色も、身長も……きっと全て元通りになっている。

その証拠に、有人さんの目ををみるのに、今までより視線をあげなきゃみえない。

私って、小さかったんだね。


「き、みは……」


一気に変化する私の姿をみて、有人さんの目が見開かれる。


「?」


術で見た目が変わっているのはおそらく知っていたはずなのに、今更何に驚いているのか。

全く検討がつかない。


「君は……さくら病院にいた子……?」

「!?」


どうして。

有人さんは私を知らないはず。

私が一方的に憧れて、元気をもらっていた……それだけでは、なかった?


「ど、して」


気づけば、疑問を口にしていた。
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