テディベアの彼女
「メリーゴーランド!」
「観覧車!」
「お化け屋敷!」
「…っすごいすごい!
遊園地ってすごいっっ!!!
あ!ねぇお母さん。
私、ジェットコースター乗りたい!」
私のはしゃいだ声に、困ったような声が重なる。
「ジェットコースター?!
お父さん苦手だなぁ…」
でもテンションが上がりっぱなしの私には
そんなお父さんを構っている暇はない。
「お母さんと二人で乗るからいいもん!
ねー、お母さん。」
そう言いながらお母さんの腕に自分のそれを絡める。
お母さんは
意地悪を企んでいる子どもみたいな顔で笑いながら
腕を組んでくれる。
「そうねー。今日は良の遊園地デビューだしね!」
そう。
今日、私は人生初の遊園地に来ている。
まるで好奇心旺盛な小さい子さながらに楽しんでいるのだ。
だから、お父さん
ごめんね?
「行ってきまーす!」