赤い月 弍

「待て待て待て待て。
足りなかったら、どーすンだ?
1日、1景時とかだったら、どーすンだ?
冷静になれ。」


「1日、半俺で、よりスリムな体型にな」


「うさぎサマにダイエットの必要はねぇから。
てか、半おまえでも、確実に死ぬから。
な?
ちゃんと考えよう。
喰われてもキレイに治るンだから、俺だって構わねぇし。
なんか理由を捻り出して金で提供者を募ったりして、少しずつ…」


「ダメだ。
てか、色々あり得ねぇだろ。
薫こそ、冷静になれ。
喰われンのは俺だけでいい。」


景時は俯き、目を伏せて首を振った。

< 22 / 215 >

この作品をシェア

pagetop