抱きしめたその後は・・・【おまけ完】

楓side

しばらく目隠しをされていたけど、

その目かくしを解かれた。

「修也さんでしたよね」

・・・

私の目の前に座っている男に、

質問を投げかけた。

「ええ。よく覚えていてくれました」

そう言って、

修也は微笑んだ。

・・・

「私をどこへ連れて行くんですか?」

・・・

「もちろん我が故郷、北海道へ」

・・・

「私を連れ帰って、

あなたに何の得になるっていうんですか?」

そう言って修也を睨んだ。

・・・

怖さはなかった。

・・・

それより、こんな事をすることへの

怒りが強かった。
< 140 / 480 >

この作品をシェア

pagetop