抱きしめたその後は・・・【おまけ完】
「楓は、私の妻によく似ている」

・・・

何?…妻?

「望(のぞむ)、この子を置いて、

産んですぐに亡くなった、

私のただ一人愛した、

妻の京子に・・・」


・・・

修也の目は哀愁に包まれていた。

・・・

「私はあなたの愛した京子さんじゃない」

・・・

「そんなことわかってます。

京子はとてもおしとやかで、

物静かな女だった・・・」


「じゃあ、私とは正反対じゃないですか?」

・・・

「性格は違っても、

その顔も、しぐさも、

瓜二つなんですよ。

望に話したら、

僕のママになってくれるかな?

そう言っていました。

そうだよな、望」
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