抱きしめたその後は・・・【おまけ完】
「お兄ちゃん」


「・・・なんだ?」



「色々、ありがとう」


「礼はいらない。

大好きな妹の為だ。

何だってするよ。

その笑顔の為ならな?」


私は嬉しくて、

馮河に抱きついた。

・・・


「止めてくださいよ、

婚約者の前で・・・

お兄さんだとわかっても

妬けるから・・・」

・・・

拓哉の言葉に、

私と馮河は顔を見合わせて、

クスッと笑った。

・・・

わたしはたくさんの人に愛されて、

世界一幸せ者だ。

そう思った。
< 285 / 480 >

この作品をシェア

pagetop