夜籠もりの下弦は恋を知る
(するなって方が無理でしょ!?)
冷や汗を浮かべ、彼の言葉を待つ。
「…潤さん」
重衡が動いた。
と思ったら、彼は唐突に土下座した。
「すみませんでした…!!!!」
「え、えーと…?」
(これは…何に対しての土下座?浮気?浮気ですか?)
「あの後、彩音を問い詰めて洗いざらい吐かせました。貴女が…俺との子供がいなかったことに悩んでいたこと…」
潤は身体をぴくりと反応させた。
「彩音に…俺との子供がいたこと…」
「っ!」
(知られた…!)
いまだ土下座したままの重衡を動揺する瞳で見つめる。
(どうしよう…!どうするの!?重衡さんは…彩音さんを…?)