夜籠もりの下弦は恋を知る

弟の真剣過ぎる眼差しに、知盛も真面目な表情をつくる。

しかし、内心は「私が知るか!!」と叫び出したい状態だった。

「何か解決法があれば、そなたはもう他の女房のもとに行かないということか…?」

「まあ、遊びには行くかもしれませぬが、抱きはしませぬ」

根っからの女好きがここに!!

そう思った知盛だが、唇を噛み締めた。

すかさずお口にチャックする。



「…………」



考える知盛。






しばしのシィンキングタイム。













「…わからぬ」


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