夜籠もりの下弦は恋を知る
「ねえ、平野くん。あんたさ、潤と付き合うの?」
唐突に、揚羽が核心に迫った。
驚いてむせる潤。
「もちろん。俺には潤さんだけですから」
いたって真面目に返ってきた答えに、揚羽はクスリと笑う。
「言うやつだね~。そんな宣言しといて浮気したら親友のアタシが黙ってないからね。覚えとけ!」
「肝に銘じておきますよ」
そんな二人の会話を聞きながら、潤は口をモグモグと動かしていた。
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