Diva~見失った瞬間から~
「もー!捜したよ!
携帯ちゃんと出てよー!
心配するでしょ!?」
「あー…、ごめん。」
2人は親しい仲のようだった。
「新しいCDの売り上げ
教えてあげようとしたのに!
カナ居ないし!」
「………スミマセン。」
CDの売り上げ…?
「携帯には出ないし?」
「ごめんってば。」
やっぱり、彼女は…。
「あたし達、2人でDivaなんだからね!
心配させないでよもう!」
「……はーい。」
"Diva"。今、確かにそう言った。
慣れない外国語だったが、確かにさっき
蒼空が言った"Diva"と同じ発音だった。
「ほらカナ、帰ろ?」
「うん。」
その2人は、その言葉を最後に、
この小さな公園から去っていった。