君への小さな想いを掲げて *my first love*
私が小さく呟いたのを聞いて、優くんは目を見開いた。
「まさか!」とでも言いそうな顔。
「だからって諦めんのか。」
「表情と言葉が矛盾してますけど。」
「…んー…光の好きな奴はお前の大事な子か?原田とか」
「違う」
「じゃあ知り合い?」
「違う。」
「…全く知らない人?」
「うん。」
私が頷くと、優くんはあきれたようにため息をついた。
「あのさ、別にライバルが知らない奴なら怖くないだろ」
「知らないから、逆に怖いんだよ。」
私が震えた声で言うと、優くんは押し黙った。
知らないから、咲姫さんのこと。
でも、光くんのあの表情で大体予想はついた。
2人は想いあっているんだと。
ベタな幼馴染なら両思いは確実だけど、2人はどうもベタって感じはしなかった。
咲姫さんに会ったことはないけれど、顔は光くんの部屋で見た。
光くんが帰り間際に見せてくれた写真には、ベッドに横たわって笑う咲姫さんと、そのよこでピースする光くんが写っていた。
「まさか!」とでも言いそうな顔。
「だからって諦めんのか。」
「表情と言葉が矛盾してますけど。」
「…んー…光の好きな奴はお前の大事な子か?原田とか」
「違う」
「じゃあ知り合い?」
「違う。」
「…全く知らない人?」
「うん。」
私が頷くと、優くんはあきれたようにため息をついた。
「あのさ、別にライバルが知らない奴なら怖くないだろ」
「知らないから、逆に怖いんだよ。」
私が震えた声で言うと、優くんは押し黙った。
知らないから、咲姫さんのこと。
でも、光くんのあの表情で大体予想はついた。
2人は想いあっているんだと。
ベタな幼馴染なら両思いは確実だけど、2人はどうもベタって感じはしなかった。
咲姫さんに会ったことはないけれど、顔は光くんの部屋で見た。
光くんが帰り間際に見せてくれた写真には、ベッドに横たわって笑う咲姫さんと、そのよこでピースする光くんが写っていた。