イズミの主義




扉を閉めようとしたとき



「待てって」


そう言って扉をグイっと開ける永司




そして



「あっ!ローファー!」


開いた扉の隙間から覗いた片岡がローファーを指差す





「泉に言い寄ってるくせに女連れ込んでんの?!」



「啓、それはないわ」


「本気だと思っていたのに…泉にちゃんと報告いたします」




そう言って電話をかけ出す片岡



「ちょっ、やめろって」


「啓、これはお前が悪い。男らしく潔く諦めろ」




はぁ?



コイツらほんと自由だし想像力豊か




そして思ってた通り



♪~♪~♪♪~♪~♪~♪♪



部屋の方から泉のケータイが鳴る





「え、ちょっと……この音………まさかっ!」



おもいっきり扉を開ける片岡




そして



「泉!なんで泉!?」





「つばき……ち、違うの」





バレてしまった
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