君が教えてくれたもの~友達から恋まで~
朝、校庭を歩いていたら後ろから声をかけられた。
どうしていつも後ろからなのか?
それは当然山下くんで。
「おはよ。」
そこには足を引きずっている姿があった。
「や、山下くん大丈夫?」
足先からだんだん上がっていき彼の顔を見た。
「大丈夫。大丈夫」
よかった。すごいホッとした。
「あ、大丈夫じゃないかも」
思わず山下くんの顔を見た。
いったいどうすれば。
「だから、放課後体育館にきて」
えっ?何いってるの。
混乱してると…
「これ決定ね」
「・・・うん」
思わず返事をしてしまった。
私ってば何いってるんだろう。
相変わらず山下くんは笑ってるし。
見とれてると放課後のことなんてどうでもよくなった。
ふうちゃんにもそのこと話したんだけど…
「絶対何かあるよ」
って言われた。
何かって言われても全然検討かわつかない。
今日最後の授業の地理も終わり私は
山下くんと一緒に体育館に行った。