君が教えてくれたもの~友達から恋まで~
「そんなに緊張しなくても大丈夫だって。」
笑いながらの山下くん。
不安って思ったのが顔に出てたみたい。
思わず恥ずかしくなった。
山下くんが大丈夫って言ってるから大丈夫。
自分にそう言い聞かせた。
「先輩お待たせしました。新しいマネージャーです。」
えっ、マネージャー?
「そうか。かわいいじゃん。よし、この 子マネージャーにしよう」
淡々と進んでいく会話。
かわいい。何いってるの。
「あの、マネージャーって何ですか。」
きょとんととしてる私。
「山下、まだ話してなかったのか」
「まぁ、そうなんす」
曖昧な返事が続く。
「えーと、今マネージャーがいなくて大変だし、浅井かわいいからそれで部員呼び込もうかと思って。」
ほかの部員からの拍手が起こった。
見た感じ3年生がほとんどをしめている感じだった。
「私じゃなきゃダメなんですか。」
未だに分かってない私。
「山下がお前がいいって言うんだよ」
慌て出す山下くん。
「何いってるすか。」
一気に顔が熱くなるのがわかった。
「頼む。」
照れながら言ってくる山下くん。
どうしよう。ほかの部員の目が集まってくる。
こんななかでもし断ったら…
いやな予感しかしなかった。