恋はいっぽから!





「……ない。…ないわ!」






貼り出された沢山の掲示物……。




生徒達の名前が書き綴られたそれに……


私は目を凝らす。




『太田莉奈』。


早速見つけた親友の名前。


その羅列の下に……




私の名前は…



………ナイ。





「有り得ないわ。」



先生方の陰謀か。
はたまた策略なのか…。


ふつふつと込み上げてくる怒り。








……そうなんです。



本日より高校3年生。




めでたく進級したこの日は…



ドキドキのクラス替えの発表。








どうやら……



莉奈ちゃんとはクラスが離れた模様……。




彼女と知り合ってから…


初めてのことだった。





< 648 / 1,065 >

この作品をシェア

pagetop