恋の飛沫
「だったら、下も脱げばいいじゃん。俺のだから、下まで隠れるでしょ」
さらりと言う。
さすがに夏帆も躊躇ったが、またスケスケになるのはご免だ。
それに、もたもたしているわけにはいかない。
とろくさい子、と思われるのは嫌だ、という乙女心も手伝って、夏帆はスカートを脱いでシャツの前を閉めた。
「あ、ありがとうございます」
再び声をかけると、近藤が、ちら、と少しだけ振り返り、夏帆が着替え完了なのを確かめてから、くるりと向き直る。
「へへ。眼福」
へら、と笑う。
近藤の言うとおり、背の高い彼のシャツを着れば下まで隠れるが、膝辺りまでもあるわけではない。
立ち上がる勇気はなく、夏帆はその場にへたり込んだまま。
さらりと言う。
さすがに夏帆も躊躇ったが、またスケスケになるのはご免だ。
それに、もたもたしているわけにはいかない。
とろくさい子、と思われるのは嫌だ、という乙女心も手伝って、夏帆はスカートを脱いでシャツの前を閉めた。
「あ、ありがとうございます」
再び声をかけると、近藤が、ちら、と少しだけ振り返り、夏帆が着替え完了なのを確かめてから、くるりと向き直る。
「へへ。眼福」
へら、と笑う。
近藤の言うとおり、背の高い彼のシャツを着れば下まで隠れるが、膝辺りまでもあるわけではない。
立ち上がる勇気はなく、夏帆はその場にへたり込んだまま。