【完】☆ツンデレ王子とあたし☆
「何よっ。文句でもあるの?」



「ちゃんと、告白断りに来た。」


「……っ…」

美鈴ちゃんが顔をしかめた。


「俺は、コイツしか好きになれない。お前はもっといい男見つけろ…」



カァーッとあたしの顔が赤くなった。


「フ、フンッ。いいわよ!!もう…最初っからそんなに好きじゃなかったから…じゃ、さよなら。」



淡々と言い、あたしたちに背を向け図書室から出ていった。


そのとき、あたしは見えた。


涙を堪えている美鈴ちゃんの顔を…。


そして、いつか美鈴ちゃんとは友達になりたい…そう思った。
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