愛のガチ契約
飯田商事

…数々のジャンルの商業を手がける日本を代表する大会社。

最近はネットビジネスにも手を出し、惜しみなく飯田商事の力を発揮している。

「日本を代表する会社は?」という質問にも数々の人々が飯田商事と答えるほど。


その屋敷の敷居を飴子たちはひょんなことでしかも社長の一人息子とまたいでしまった。

和裁で有名な一家である鞠も残念なことに財力ともども足元に及ばない。



「さて。…部屋を用意させるのを忘れていたな。」

足を組んで飯田はふと思い出す。


「蓮見、麹町家のご令嬢もいらっしゃる。
和室の用意をさせろ」


「なんでコイツ、鞠が麹町家だって知ってるんだよ?…なぁ飴子?」

「…そぉだね。優ちゃん」

どんなお偉い様だと関係ないという態度で優希は飴子に話しかける。



「ウチの情報網をなめんじゃねぇぞ?元ヤン」


「んだと、コラ」

飯田の挑発的な発言に優希の額に血管が浮かび上がる。


「あらゆる情報網を網羅してるんだよ、ウチはな。ネット業界にも手を出したからな、情報の網は限りがない…飯田家は様々なモノと連携を日々はかってるんだよ」



「優希。とりあえず落ち着いて。」

鞠はなだめる。



「そろそろ私たちを飯田邸まで招待した理由を聞きたいわ」

鞠の目が一瞬にして変わる。


その目は決して普段の性格とは無縁の鋭く、刃のような目をしていた。
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