俺と初めての恋愛をしよう
今日も後藤は早く出勤したのだろうか？　今日子は、少し気になりながらも早く出勤することなく通常の勤務時間に出社した。

「おはようございます」
「おはよう」

　いつもと変わらない挨拶を後藤と交わし仕事に取り掛かる。
　すると、どこからか今日はお茶の準備が出来ていなかったな、そういえばいつも誰がしてくれているんだろう。と話す声が聞こえ、少し悪いことをしてしまったなと、今日子は自分勝手なことをしてしまったと、反省した。
昨夜はいつも以上に寝むれなかった。寝不足と暑さで頭がぼーっとする。

「林、ちょっと」

後藤が、今日子を呼ぶ。
今日子は振り向くと、後藤を見る。
後藤を見ると、資料を軽く上げていた。
デスクから立って、後藤のデスク前に立つ。

「林、朝に頼んだ資料だが、ページが前後しているぞ、ここ」

後藤が示した個所に付箋がある。受け取った資料の付箋を捲ると、ページが前後していた。
それを見つけ、今日子はびっくりした。

「も、申し訳ございません。すぐに直します」

今までそんなミスを犯したことなどなかった。
ページがある資料をなぜ前後してしまったのか、自分でもわからない。
しかし、資料をまとめたのは自分だ。間違えたのも自分である。

「ああ、会議に間に合えばいいから。慌てず」

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