誰も信じない
「晃一、離して。痛いの。離して。」


晃一は無言のまま、ずっと私を抱きしめたまま離さない。

電話が鳴り終わった。



トクントクン


静かになった車の中で、晃一の鼓動が聞こえてきた。



晃一。

今は何を思っているの?


私はどうすればいいの?









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