セルリアン-cerulean-[番外]
「セル。クリュっち自分じゃ食べれないみたいだから、食べさせてあげて」
「いや、大丈夫だセル。その必要はない」
「え、どっち…」
俺は戸惑うセルからお粥を受け取り、一気に掻き込んだ。
少し熱かったが、猫舌ではないので問題はない。
「病人じゃねえ!」
「もうなおっははら」(※もう治ったから)
お粥をまだ飲み込めないうちに言葉を返し、
セルの手から冷たい烏龍茶を受け取り全部豪快に流しこんでベッドから起き上がった。
「もう治ったって…まだ寝てなよクリュっち!」
「“っち”ってつけるな」
「ちょっと待てって!」
俺は抑止の声も聞かず医務室から出ようとして、ドアの前で立ち止まり、振り返った。