俺は黒船☆お前の鎖国を解いてやる?!
「好きなの・・・・・付き合って」


そして今日もまた知らない子。


「ゴメン・・・・・」


外はまだ雨。


ドンヨリとした空を廊下の窓から見上げた。


「そうだよね。あたしなんかじゃ・・・・・ね。流星君は好きな人いるの?」


好きな人・・・・・?


この子の質問に視線をこの子に移した。


好きな人なんていないよ・・・・・


いつもならそう言うんだ。


そっと笑顔でね、女の子の気持ちに気遣って。


「いる・・・・・かもしれない」


でも今の俺の口からは言い慣れてないひと言が出ていた。
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