T.M.City
 「ねぇ、ニイナ」

ルリは足を止めて声を掛けた

 「なぁに?」

嬉しそうな笑顔でニイナは返事をした

 (一緒に行動するのは構わないんだけど、ね?)

ニイナの嬉しそうな顔を見たら、離れて欲しいなんて、言えなかった

突き放すつもりはない。寧ろ、ずっとこうして、くっついていたいくらいだ

 「ねぇルリ。ここに来てよかったって、思わない?」

甘えるように上目遣いをしてニイナは問い掛けた

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