最恐少女 ~伝説の修羅再び~
蓮たちが…
危ない…!!
「なな。」
「…レオっ…!」
反射的に走り出そうとした私の腕をレオが掴む。
冷たい手の感触と、自分を見下ろす表情にゾクリとしたものが背中を伝った。
「どこへ行くつもりだ。」
「……。」
蓮たちの所と言っても、行かせてくれるはずがない。
敢えて黙って見返す私に、何か感じとったようにレオは口元を緩めた。
「黒竜のヤツらを助けにでも行くつもり?
残念だけど、もう手遅れだよ」