好きと嫌い

家に帰る前に美味しいと評判のケーキ屋さんに寄る事にした。
折角だし家族の分も買っていこう。私の家族はお父さんを含めて皆甘いもの好きだ。


お店に入りケースの中に飾られているケーキを品定めする。今日はどうしようかな・・・そんな事を考えていたら隣の誰かがきた。

何気なく隣を見た。そこにはなんと同じクラスになった伊能君が立っていた。


「・・・あれ、有坂さん?」


伊能君に気づかれた!私は挙動不審に目をあちこちにキョロキョロ移動させた。


「いいい、伊能、くん!」

「はは、何その反応~」

「うっ、あっ・・・」

「てか有坂さんも甘いもの好き?あ、お菓子作り趣味とか言ってたもんなー」


あ、伊能君、覚えててくれたんだ。なんか感動・・・


「俺も甘いもの好きなんだ!・・・けどこれは内緒な。俺のキャラじゃないし。」

「う、うん!分かっ、た!」


悪戯っ子のように笑う伊能君に私は思わずドキっとした。


「これからよろしくな、有坂さん!」
「う、うん!よろしく、伊能君!」



なんだろう、この胸のドキドキは。


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