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『行くぞ叶亜』

夢亜の背中を必死でさすっている叶亜に声をかける
だが虚しくその声は叶亜には届いていないようで
こっちを見もしない

『叶亜っ!!』

『夢亜のお兄ちゃんだろ、しっかりしろ!』


いつまでたっても体に力が入らないでいる叶亜を見かねたのか奏太たちが後ろから叫ぶ


叶亜の顔が少しあがる

"夢亜"
"お兄ちゃん"

この2つの単語が聞こえたと同時に叶亜の瞳に少しだけど光りがやどったような気がする



『夢亜、ゆっくりだよ ゆっくり息吸って』


夢亜の様子をみて慌てていた叶亜が落ち着きを取り戻す



『と..あぁっ...』

夢亜が力無い声で叶亜を呼ぶ

『大丈夫、ちゃんといるから』
『夢亜たてるか...??』



ゆっくりと夢亜をたたせて足を進める

後ろでは奏太たちが暴れている声が聞こえる

横では叶亜が夢亜を励ます声



こいつら何を隠してるんだよ

何やってんだよ



今の俺らはそんなに頼りないのでしょうか

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