my home
『あっ...』
『だめだよ、人のリボン切ろうとしちゃ』
ニコッと空が笑うのと同時に空の頬から一筋の赤い雫が流れた
血だ
『如月空先輩、やりますね』
一番奥のやつが負けじとニコッと笑った
『でしょ?』
空がいつもとはまた違う笑顔で笑う
『ゲホゲホっ...っ』
そういう話をしている間も夢亜の様子は相変わらずおかしくて
空の頬からは赤い血が流れつづけていた
『空、ch...』
『ねぇ、華那くん』
空に話しかけようとしたら空の声によって遮られた
『俺さ、頼んだっていうの聞こえなかった??』
『は、はい』
空が笑顔でそう語りかける
その笑顔は色で表すと真っ黒なようで自然と敬語になっていた
『夢亜早く病院つれってって』
それだけを行って反対側を向いた
お前喧嘩したことあんのかよ空
俺の方が強いに決まってんだからお前が連れてってやれよ
『大丈夫だよ華那くん、空は喧嘩負けたことないよ』
俺の気持ちを察したのか奏太がそう言ってきた
意地でも自分達でけりつけたいんだな