my home
何も言わない俺にドンドン海くんからの無言の圧力がかかる
海くんの姿が俺のなかで誰かと重なった
思い出せない
だけど俺がきらいで怖いひと
それだけはわかる
『...だ..ゃだよ...いゃ..こなぃで....助けてょ...ゅぁ...っ』
『叶亜....??』
ブツブツと一人呟いてる俺に空ちゃんが声をかける
だが、俺にその声は届かない
『..ぃゃ....こわぃょ...』
ずっと俯いていた日向たちまでもが顔をあげて俺をみていたらしかい
これはあとから聞いた話
このときの俺には人の声なんかはいってこなかった
いろいろな記憶が頭のなかをぐるぐると駆け回る
ガクンッ
「.....ママのとこに行きたい?」
「一緒に遊ぼうよ」
不気味な声が聞こえる
聞きたくないのに
最近俺がよく見る夢
はっきりはおぼえてない
おもいだしたくない
怖い、ただひたすら怖い
俺が最近眠れてない理由の一つだ
このことは夢亜にさえやってない
「おいで...??」
まただ、
どれだけ耳を強くふさいでもその声は消えない
『ゃだ...こないでょ、ちかづかなぃでょ....
いやぁぁぁあぁあ.!!!!!』
『叶亜!!』
膝に力がはいらなくなってズリズリとすわりこむ
壁のおかげてやっと座れるというくらいだった
ついに叫んでしまい、みんなが慌てはじめる
一番最初に駆け寄ってきてくれたのはたぶん空ちゃん
だけど空ちゃんの声は聞こえない
姿もはっきりとはみることができなかった
不気味な声から逃げるように
意識を手放した