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空side



しんっとした廊下に緊張がはしる

海斗くんたちからの無言の圧力
叶亜はそれに耐えられなかったのか俯いている


たぶん俺でも同じようにしていたとおもう


『....ゃ....ゎぃょ...』


叶亜が聞こえるか聞こえないか
そのくらいの声でなにかをつぶやきはじめた

言葉をききとることはできない

俺はその姿をみていることしかできなかった

叶亜のあんな姿をみるまでは





『っ...ゃだ...たす..てょ』

叶亜が肩で呼吸をするようになってきた
さっきよりも息があがっている

『叶亜....??』


声をかけても顔をあげない

様子が変だ


ついには力がはいらなくなったのか
ずるずると壁によりかかってすわりこむ

一瞬見えた瞳は虚ろで

必死に耳をふさいでいた


目の前には凄く辛そうな叶亜

それなのに足が全然動かない


近寄って励ましてあげたいのに

俺は結局



あの時と何も変わってない


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