わたしががんばっても。
次の日
「行ってきまーす」
学校に行く準備をして玄関のドアを開けた。
「おっす。…はよ、麻琴。」
稜がいた。
「な…どうしたの!?何かあった!?」
急いで、門を開ける。
「や。なんもないけどさ。たまには一緒に行きたいなーと」
稜の手を握ると少し冷たかった。
「いつからいたの?」
「んー…30分ほど前?」
は!?
こんな寒い中なのに!?
「もぅ、連絡してくれればいいのに!!ばかぁ…」
稜をギュッと抱きしめる。