人を信頼できない男と愛を忘れた女が出合ったら・・・




「小野寺龍・・・」



彼女の声が暗闇の中の公園に響く。


俺は、笑った。




「久しぶり♪愛美ちゃん」


初めに口を開いたのは輝だ。




「久しぶり・・・」


「変わらないみたいだね♪」



作り笑いの苦手な輝が、精一杯の笑顔を作っている。



「あんなところで会うなんてビックリしたよ」


ニコリと笑う輝。



「私もビックリしたよ」


「だよなぁ~(笑)」



淡々と答える愛美。



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