人を信頼できない男と愛を忘れた女が出合ったら・・・


会話が途切れる。


痺れをきらした彼女が言う。



「私になんの用があるの?」



「用・・・か・・・。
用といったものはないかもな・・・」



彼女にそう聞かれ、まともな返答ができない。

ただ、愛美のことが心配で来ただけだから・・・。




「だったら、帰ってもいい?」


背を向け、歩き出す彼女。




「あの時も!俺達に背中を向けたよな!!」



俺の大声で足を止める。



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